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  • 2019年3月31日 : 「死から命へ」    森 史子 牧師
  • 2019年3月24日 : 「イエスを思い起こしなさい」    坂井賢治牧師
  • 2019年3月17日 : 「悪霊を追い出す」   坂井賢治牧師
  • 2019年3月10日 : 「主の名を呼び求める者」   坂井賢治牧師
  • 2019年3月3日 : 「思いがけない奇跡」    坂井賢治牧師
礼拝堂 埼玉県新座市栄4-6-17



これまでの説教要旨 2019年3月
「死から命へ」    森 史子 牧師
聖書   創世記 3:20−24
ローマの信徒への手紙5:12,19
2019年3月31日   受難節第四主日礼拝
「一人の人の不従順によって多くの人が罪人とされたように、一人 の従順によって多くの人が正しい者とされるのです。」(ロマ5:19)
最近、悲嘆に暮れる事件が続いています。人の犯す罪の大きさ、 残酷さに怒りさえ感じることも。しかし、私たち人間は、罪を犯し やすい、誘惑に弱い、コントロールを受けやすく、何よりも自己中 心です。罪の本質は、神の言葉を信頼しないことです。
あらゆる罪の根源は、ここにあります。一人の人の不従順とは、最初の人間で あるアダムが、神との約束を破り、神を裏切った事です。それこそ が罪です。その結果、人類に死が入ったのです。その後 も人類は、 神を裏切り続けてきました。
しかし神は、私たち人間を 見捨てず、救いの道を与えて下さっ たのです。神の御子イエス・キリストを天から私たちのもとに遣わ し、人類の罪の代価としてその命を与えて下さいました。この事実 を信じる者は、罪から解放されるのです。
それは、私たちが罪を犯 さない人間に変身するのではなく、人間の中に入り込んだ罪の性質 とその罪を赦してくださるのです。
一人の従順とは、イエス・キリストの神への従順であり、それこそが私たちの救いの道です。
キリストの十字架の死と復活の命は、私たちの喜びと希望となりました。そして、信じる者は、すでに死から命へ変えられているのです。

「イエスを思い起こしなさい」    坂井賢治牧師
聖書   イザヤ書63:7〜14
テモテへの手紙二 2 : 8〜13
2019年3月24日   受難節第三主日礼拝
パウロは、キリスト教の伝道者として歩き始めた若いテモテに対して先輩伝道者としてアドバイスを書き送っています。
先ず、「イエス・キリストのことを思い起こしなさい」と勧めています。主イエスの偉大さに目を留めることによって、人に苦難を耐え忍ぶ勇気が生まれることを伝えたかったのでしょう。なぜなら、主イエスは、死者の中から復活された方だからです。
イエス・キリストについて、テモテ二2:8以下で3つの大切なことを伝えています。第一に、イエス・キリストは、永遠に復活なさり、今もおられ、お働きになっておられるお方であることを覚えることです。今も生きておられる神様である、ということです。第二に、主イエスは、「ダビデの子孫」と言われ、主イエスの人間性を覚えなさい、と言っています。第三に、福音を記憶しなさい、ということです。福音とは、人であり、神であり、死者の中から復活された主イエスについての良き知らせです。
主イエスのことを思い起こすことで、これらのことをしっかり理解して福音宣教に励むように勧めているのです。
主イエスは、十字架上の死という苦難に遭いながら、その苦難が栄光につながっていることを、身をもって実証されました。
レントの時、私たちは、主イエスの御苦難を覚えつつ、生活しています。それ故、私たちもパウロがテモテへ伝えた言葉、「イエス・キリストのことを思い起こしなさい」という勧めを時に適った良いアドバイスとして受け止めましょう。

「悪霊を追い出す」   坂井賢治牧師
聖書  詩編140:2〜8 , ルカによる福音書 11:14〜26
2019年3月17日   受難節第二主日礼拝
当時、病気は、悪霊の働きによると考えられていたので、ルカによる福音書11:14で、主イエスが口を利けなくする悪霊を追い出していました。悪霊を追い出してもらった人は、ものを言い始めたので、群衆は、非常に驚きました。彼らが驚いた、ということは、主イエスの業に神的力を認めたからでした。
人々の中には主イエスの働きをよしとしない者たちがいて、彼らは、主イエスを中傷し、窮地に追い込もうと考えて試みたのですが、主イエスは、ことごとくそれらを退けました。
その人から悪霊が出て行ったということは、神の国、神様の支配が始まったことを意味しています。それをただ喜んでいるだけなら、悪霊が出て行って、空っぽになった体が残っているにすぎません。そうであれば、行き場所を失った悪霊にとっては絶好の住み家です。きれいに掃除し、整えられ次の住人の入居を待っている状態です。
悪霊が再び、押し入らないようにするためには、その隙間を埋めなければなりません。そのために神様のみ言葉を聞いて、それを守ることです。具体的には、主イエスは、救い主であると信じ、その力に従い、自らを主イエスの支配に明け渡すことです。
主イエスは、人間を救うためにこの世に来られました。全ての人を救って下さるために神様は、主イエスを十字架に架けられ、悪や罪から救って下さり、復活させられ、死や悪に勝利されたのです。主イエスの十字架と復活は、神様の力、深い愛とご配慮であり、これは、人間の力と私たちの思いを遙かに超えた力です。


「主の名を呼び求める者」   坂井賢治牧師
聖書  申命記 6:10〜19
ローマ の信徒への手紙 10:8〜13
2019年3月10日   受難節第一主日礼拝
ローマの信徒への手紙10章5節にユダヤ人は、律法を正しく行うことによって義とされると考えていたことが記されています。しかし、人間は誰一人、律法を完全に守ることが出来ないので、義とされることはありません。パウロは、信仰こそが救いへのただ一つの道である、と説いています。
パウロは、10節で、人は、心で信じて、義とされ、口で公に言い表して救われる、と言っています。礼拝において公然と信仰告白することで、神様と人の前における証言となり、それが客観的なものになり、その真実性が確かめられ、教会の一員として信仰生活を続けることが可能になります。
信仰告白の内容、主イエスの十字架と復活の出来事は、私たち人間の体験を越えた出来事であり、神様がイエス・キリストにおいてのみなされた奇跡です。
13節に「主の名を呼び求める者」とありますが、それは、イエス・キリストを呼び求める者で、主イエスご自身を神様として認め、このお方を呼び求める全ての人々のことです。主イエスは、彼らに恵みと慈しみをお示し下さり、救って下さるのです。
私たちは、いつも、「主よ」と呼び続けるのです。そうすれば、主イエスは、豊かに恵みをもってお答え下さいます。聖霊と共に生きる幸いを噛みしめつつ、レントの時を過ごしましょう。

「思いがけない奇跡」    坂井賢治牧師
聖書  イザヤ書41:8-16,
使徒言行録28:1-6
2019年3月3日   受難節前第一主日礼拝
キリスト教の奇跡は、人間の世界への神様の介入です。パウロは、復活の主イエスに出会って、変えられ伝道者となり、イエス・キリストを人々に伝えました。反対するユダヤ人に訴えられたが、皇帝に上訴しローマへ護送されることになりました。
その途中、暴風に巻き込まれ、全滅の危機に瀕したが。復活の主イエスに救われたパウロは、航海の最悪の時にも、神様を信じ、考えを変えることがありませんでした。常に祈って過ごしていました。そのことが全員救済の救いの御手が差し伸べられる結果を生みました。
航海は、神様の計画通りに進んだ如くに、船はイタリア半島の南のマルタ島に漂着した。
住民の親切ともてなしに応えようと、パウロが一束の枯れ枝を集めて、火にくべると、熱気のために一匹の蝮が出て来て、パウロの手にぶら下がった。迷信を信じていた住民は、神様のたたりと考え、パウロを人殺しと言いました。しかし、何の変化も現れず、今度は、この人は神だと言い始めた。パウロが助かったのは、神様への信仰のゆえでした。二度にわたって神様の力が介入し、奇跡が起こったと言わざるを得ません。
サーロー節子さんは、2017年ノーベル平和賞を受賞した国際NPO「ICAN」の中心的な働き人、また広島の原爆投下の被爆者として初めて演説をしました。13歳で被爆した時、神様の思いがけない助けがあり、またパウロと同様に神様からの使命があって奇跡的に助けられました。
私たちにも奇跡が起こりました。それは、信仰を持つことが出来たことです。必ず私たちにも使命があります。
それを果たせるように、神様と共にいて導いて下さるのです。

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